電車の二人

終電もなかなか風情があると常々感じでいた熊です、どうもこんばんは。



さて、今日は始発でがこーへいって終電で帰ってきました。
ぶっちゃけ疲れましたよ…年ですな。
まぁわたしの住んでるところは所詮田舎なので、終電ともなると
乗客少ないんですよ。とくに今日はわたしが乗った車両には初めはわたしとオサーンでした。
初め、と言えるのはわたしが乗る駅は始点で降りる駅は終点なんですよ。
だから寝っぱなしが出来るので凄く楽なんです(笑


今日は疲れてることもあってすぐ眠りに落ちました…
そして暫くすると、なんか左肩に重みを感じで起きたんですよ。
なんだ…?と思ってそっちをみると、なんと女子高生がわたしに凭れて寝てるんです。
ぶっちゃけ驚きましたね、だってわたしが乗ってる車両見渡してみたら、
わたしとその女子高生しかいないんですもん。(オサーンは降りたらしい)
他の席で寝りゃぁいいじゃんと思いながらもちょっと相手の顔を覗いたら…



ん?結構可愛い…かもな…



まぁ知ってる方もいるかもしれませんがわたしは根っからのエロヤクザ
紳士でございます。
可愛いから許すこの時間じゃ誰でも疲れてる、仕方ない、と
左腕に感じる意外と大き目の柔らかさに全神経を集中するため
起こすのも忍びないので暫くじっとしてました。
でもまぁ手持ち無沙汰になってきたために、左肘を無駄に動かしながら
なるべく起こさないように携帯を取り出しました。
そうしたらなんと!女子高生が起きてしまったのですよ、皆さん!!
そしてなんかこっちをじーっと見てるんです…
Σ(゜Д゜;≡;゜д゜) ビクッ
Σ(゜Д゜;≡;゜д゜) ビクッ
(や、やばい…か?いや、なんもしてないよな?な??な???)
なんて何故か焦りながら自問をかけていると、


「あの…ここどこら辺ですか?」


…へ?


あ〜、なんだなんだ、そういうことっすか。


「ん…○○駅過ぎたところだけど」


本当によくわからないのですが心から安心しましたけど顔には出さず答えてあげました。
しかし意外や意外、さらなる質問を投げかけられました。


「あの…その前は何駅ですか?」


はて…前の駅とな…?えっと、この娘、もしかして…


「とりあえず、何処の駅で降りる予定だったの?」
「えっと…××駅です」


(ノ∀`)


「それって、3駅ほど前だけど」
「えぇ〜〜〜〜〜!!」


もうなんかその娘パニックですよ。どうしようどうしよう…とか呟いて、
はっと気付いた風な様子を見せて携帯をかけ始めました。
どうやら家に掛けてるみたいでした。すっげぇ焦りながら。
普通は電車内での通話はマナー違反ですが、まぁ事が事ですし、誰も乗ってないし、
なにより可愛かったので大変だなぁ…って思ってみてました。
そうしたら、また訊かれました。


「あの…すみませんが次戻る電車って何時ですか?」


う〜ん…何か縋る様に見つめられてるぞ…言いにくいけど…


「あ、終電だからもうないよ」
「えぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!!」


…なんかすっごい涙目なんですけど(汗
その後、その娘の親が終点まで車を回しておくので乗ってろ!みたいな結論に
なったようでした。つーか本当に泣きそうなオーラ放ってました(滝汗
なんか居た堪れない空気が…と思った矢先、


「すみませんでした…なんか迷惑かけてしまいまして…」


その言葉を皮切りに娘さんがポツポツと経緯を話し出したんですね。
なんか部活の大会が近いので居残りで練習してたら、電車乗り遅れて
この時間になってしまったそうです。で、疲れて寝てしまったと…
自己紹介もしてくれました。高2だそうです。
こっちは普通に「熊です」って名乗ってやりました(´_ゝ`)ププッ
Σ(゜Д゜;≡;゜д゜) ビクッ


そんな他愛のない話をしてたら終点へ。その娘はここまで来た事なかったそうです。
どうせ何にもないところだYo!ヽ(`Д´)ノ


わたしは普通に定期を持っていたのですんなりと改札を抜けましたが、なんか
後ろでゴチャゴチャやってるのが聴こえてきました。
どうやら乗り越しの電車賃が足りないらすぃ…のがわかりました。
その娘はキョロキョロ辺りを見渡しながらまた何か泣きそうになってました。
親を探してたんでしょうねぇ…まぁ誰もいませんでしたが。
乗り越しと言っても数百円…
高い金を払ってお店の娘に会いに行く何処ぞのオガ太郎さんよりはマシだな
袖振り合うも他生の縁というな、と思い立て替えてあげました。
あ、なんか今ちょっとカッコイイかもこの熊、とか思いながら
そのまま立ち去ろうとしたら、親がもうじき来るからちょっと待って欲しい、
お金は絶対返す、と言われました。
なんとなくだけど後ろめたい感じがしたのでいやいや気にする事はない、と
そのまま家路に着きました。




うんうん、やっぱりあれですね…
若くて可愛い子と話すといいことをすると、
なんか気持ちが晴れ晴れとしますね〜。
(*´Д`*)ポワワ