声、というのは顔よりもその人に持つ印象を決めてしまう、とわたしは思っている。
また、顔よりも記憶に残りやすい、とも思っている。
これらについて真たる信念、つまり確証を持っているわけではないが、
人間が得る情報の70%以上は、視覚からと言う事を聞いたことがある。
また、短期記憶として記憶される情報は、視覚が約一秒、聴覚が十数秒なのだそうだ。
つまりは、情報量が多い見た目よりも声のほうがシンプルな情報として判断し易く、また記憶に残りやすいのだろう。


これを見ている方は、「カクテルパーティ効果」というものをご存知だろうか?
複数の到来する音の混合の中から、特定の音源の音だけを抽出して聴くことができる現象をこう呼ぶらしい。
例えば、アーケードの雑音のなかで、自分の好きな曲がかかったときにそれを聞き分けられたことがある、
そういった経験を持つ人が居られるだろう。それがカクテルパーティ効果というものだ。
これを試したいと思われる方が居られれば、洋画を二重音声で聞くのを勧める。
外国語と日本語両方流れますが、日本語の方がより聞こえ易いのを実感できるだろう。
しかしながら視覚の場合、上に挙げたように情報量が多すぎてなかなか上手くいかない。
昔流行った「ウォーリーを探せ」をやったことがある人ならそれがよくわかるはず。
声というものは、顔よりも判別しやすいということにもなるだろうか。